市民風車の大きさはどれくらい?

4月にデンマーク国境近くのドイツで完成したプロジェクトが、市民による自然エネルギープロジェクトでも電力会社と同等の規模になりえることを示しています。

数週間前、360人のドイツの市民が集まって82.3MW(風車24基)の風力発電所を完成させました。このプロジェクトには、コミュニティが完全に自前で組んだプロジェクトファイナンスによる変電所も含まれています(ドイツ語レポート)。

プロジェクトは全体で1億2,700万ユーロかかり、ドイツ語のレポートによれば「この地域でもっとも大きな」市民風車であるとのことです。市民は、レバレッジをかけて全額を調達するため、2,540万ユーロの資本金を拠出しました(つまり、プロジェクトは約20%の資本金を積んでいます)。

市民一人当たりの平均的な投資額は70,000ユーロを超えています。この額は大きく、ドイツ人の言い回しを引用すれば「歯医者の妻がエネルギー転換に投資する一方で、貧しい人たちがそれを支払わなければならない」といった考え方を強化するように思えるかもしれません – ただし、これらの投資をおこなっているのは農村コミュニティの人々であるということを除いて。上記の風力発電への投資は、電力会社に匹敵する規模のプロジェクトを前進させる金融の手段をそのようなコミュニティに与えました。そういった市民は、新しいメルセデスの自動車を買う代わりに、彼ら自身、彼らのコミュニティ、そして彼らの国にとって良いモノゴトに投資することを決めたに過ぎません。

プレスリリースは、近隣コミュニティも営業税、収入税や土地賃料から利益を得ることを指摘しています。

おそらく、もっとも重要なことは、欧州委員会が考えるよりもはるかに大きな規模の市民風車が可能であることを、この風力発電所が示したことです。ブリュッセルは、小規模であると思い込まれている市民風車プロジェクトを除外して実施されるオークション制への移行が必要だと考えています。そのため、一度に風車6基まではオークションなしのコミュニティプロジェクトとして実施することができます。ドイツ北部にあるこの格別な風力発電所は、その4倍の規模です。もしこれが4つの別々のプロジェクトに分けられていたとして、変電所への投資が同じようにできたかどうかは不明です。

クレイグ・モリス@PPchef

元記事:Renewables International, “How big can a community wind farm be?”(2015年5月11日)ISEPによる翻訳