安定する2016年のドイツ電力価格

昨年に続いて、ドイツの小売電気料金が大きく変わることはないでしょう。価格の構成要素は値上がり傾向にあるのに対し、燃料価格そのものだけは下がる傾向にあります。

顧客ポータルサイトVerivoxによると、ドイツにおける2016年の小売電気料金はほとんどの家庭で変わりません。およそ800社ある供給事業者のうち140社だけが平均2.8パーセント値上げを行い、他方では49社が平均2.2パーセントの値下げを行います。(ドイツ語レポート

再生可能エネルギーの賦課金が微増しているのに加え、系統料金は国内全体で上昇しています。しかし、前者は全国的に同じように発生しているのに対し、後者は地域ごとに異なり、大幅に異なる場合もあります。そのため、この分野の専門家たちは、どのようにこの料金を国全体でより公正に配分するか検討しています。

石炭の価格は天然ガスと同じく国全体で下落し、どちらも電力部門でのコスト削減を助けています。しかし、ドイツで天然ガスは主に熱の原料として利用されており、電力供給は10%も満たしていません(しかも減少を続けています)。その一方で、Verivoxによるとこの化石燃料コストの下落は消費者には届いていないようです。

電力供給事業者の切り替えは、極端な場合、家庭1件あたり442ユーロもの節約になることがあります。この比較では、家庭の消費電力量を4,000 kWhと想定しており、実際の平均的な消費レベルを25%も上回っています。

家庭1件あたりの年間消費電力量は2005年以降少しずつ減少している(BDEW)

BDEW. 家庭1件あたりの年間消費電力量は2005年以降少しずつ減少している(電気暖房は除く)

ガス利用者の場合、この節約効果はさらに大きく、年間で600ユーロを上回ることもあります。ところが、ほとんどのドイツの家庭には天然ガスが引かれていません。天然ガスによる熱を利用しているほとんどの家庭には地域熱供給があるため、天然ガスを直接引く必要がないのです。

クレイグ・モリス@PPchef

元記事:Renewables International “German power prices stable in 2016”(2016年1月6日)ISEPによる翻訳