新潟発、市民政治の極意書(書評)

新潟といえば、田中角栄を生んだ保守王国である。田中が創った電源三法で日本中に原発が54基も建設され、新潟には世界最大の柏崎刈羽原発が建つ。他方、日本初の住民投票で巻原発を撤回に追い込み、プルサーマルも刈羽村の住民投票で取りやめさせた。そして今、福島第一原発事故を引き起こした東京電力の「生命線」が柏崎刈羽原発であり、その再稼動の是非は選挙のたびに最大の争点となる。 続きを読む

  • 映画『日本と再生 光と風のギガワット作戦』

    福島原発事故であぶり出された原発利権構造。日本政府は執拗に原子力発電の復活を目論んでいる。すべての原発を止めようとする脱原発弁護士・河合弘之は「原発をなくしても、自然エネルギーで地域も経済も再生できる」と信じ、世界の自然エネルギーの実情を知る旅に出た。 続きを読む

  • 10のチェックポイントで見る2016年のドイツ電力市場

    今年もドイツのシンクタンク「アゴラ・エネルギーヴェンデ」が、ドイツの昨年の電力市場の特徴を年明けすぐに発表しました。レポート「電力分野におけるエネルギー転換:2016年の状況」をもとに、10のチェックポイントで2016年のドイツ電力市場で再エネになにが起こっているのかを見ていきましょう。 続きを読む

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  • ドイツのエネルギー転換の変革がスピードと参加に関する議論を巻き起こす

    ドイツの再生可能エネルギー法(EEG)は、これまでのエネルギー転換を可能にしてきたメカニズムです。これにより、再生可能エネルギーの生産者は投資に対する高いリターンが保証され、その結果、再生可能エネルギー電源の導入コストを引き下げてきました。 続きを読む

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  • 2015年のドイツの電力エネルギー総まとめ

    ドイツのシンクタンク「アゴラ・エネルギーヴェンデ(Agora Energiewende)」が、ドイツの2015年の電力市場のまとめを発表しました。昨年のドイツのエネルギー事情は、再エネを中心に歴史的な記録尽くしの1年となりました。このレポートからドイツの現状を見ていきましょう。 続きを読む

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  • エネルギー転換の歴史 − 最初の40年

    多くの人たちが、ドイツのエネルギー転換(Energiewende)は、日本の福島第一原発事故を受けて、アンゲラ・メルケル首相が脱原発を決めたことから始まったと思っています。しかし、Energiewendeは、政府がそれ以前に決めていた脱原発の計画に戻ってきたことに他なりません。ドイツの歴史と社会に深く根付いた長いプロセスは、自然エネルギーの大幅な増加を引き起こす政策を創り出し、いまや低炭素経済への移行の中心的な駆動力となっています。 続きを読む

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  • オバマ政権のクリーンパワー計画とは?米国政府もエネルギー転換へ

    日本には不思議と保守党政権下なら米国の温暖化政策には親近感を持ち、民主党政権下ならそれを冷淡に見る傾向がある。産業保護の視点だとしても長い目で見ると危険でもある。8月3日、オバマ政権が発表したクリーンパワー計画を日本はどう見るべきか?論点を整理してみた。 続きを読む

  • ベースロード電源は21世紀にふさわしいか?(その1)

    2014年4月に閣議決定された「第4次エネルギー基本計画」(2014)では、草稿段階からの紆余曲折の末、「ベースロード電源」という言葉が明記され、マスコミをはじめ世間の耳目を集めたことは記憶に新しいと思います。それから1年経って、このベースロード電源がまたにわかに議論の俎上に載っているようです。 続きを読む

  • 米国の気候変動活動家の焦点はドイツとどのように違うのか?

    2015年、米国の気候変動活動家は化石燃料との戦いに集中し、既存の法律を強化し、なによりも自分たちの運動をより強力なものにしたいと考えています。それは、ドイツの活動家たちとどのように違うのでしょうか?また、それは2つの国の政治状況についてどういったことを示すのでしょうか。(クレイグ・モリス&アルネ・ユングヨハン) 続きを読む

  • ドイツがイギリスの電力の安定性を脅かすのか?

    どうやらエネルギー転換の影響は誇張されているわけではないようです。ドイツの風力・太陽光発電の余剰に悩まされる国のリストに、ドイツとは直接電力のやりとりをしていないイギリスを加えてみましょう。 続きを読む

  • Energiewendeからの正しい教訓の導き方

    マンハッタン研究所のメンバーが執筆した論文が「ドイツの失敗したエネルギー政策」から学ぶことがあると、影響力をもって主張しています。残念ながら、著者の分析にはいくつかの間違いがあり、それゆえに彼の結論の土台が弱まっています。 続きを読む