クルマを不便にし、道路を暮らしの空間に(書評)

仕事がら全国各地の地方都市をよく訪れるが、その地の風土の面白さの前に「廃れ感」が気に掛かる。金太郎アメのようなファーストフード店やコンビニに消費者金融が並び、そのスキマを時間貸し駐車場とシャッター街が埋める。 続きを読む

  • 自らの選択を肯定することが幸せに(書評)

    今、デンマークが熱い。

    玩具のレゴやチボリ公園は以前から有名だが、今や「世界でもっとも幸福な国」として注目を浴びる。税金は高いが、社会的にも平等で階層がほとんどなく「アメリカよりもアメリカンドリームを実現しやすい国」とされ、創造的で変革に富む企業競争力の高い国として知られる。 続きを読む

  • 当代一線の論者が原発問題群の「今」を一望(書評)

    日本の原子力政策は、いろいろな問題を誤魔化し後回しにしてきた「出来の悪い小学生の夏休み最終日」状態だった。そこに福島第一原発事故が起きて、カオスの2乗のようになっている。 続きを読む

  • 「1%」の人々が気候変動の危機を食いものに(書評)

    福島第一原発事故が起きた2011年に、著者の前著「ショック・ドクトリン」が邦訳された。「火事場泥棒の資本主義」という意味だ。人々が大災害や危機に遭って呆然と立ち尽くしているスキを狙って、「1%」の独裁権力や大資本が危機を食いものにし、危機を都合良く利用してきた歴史をあぶり出している。 続きを読む

  • 原発立地による地域経済への恩恵は「神話」(書評)

    世界最大の原発が集中する新潟県の柏崎刈羽原発。新潟はいくつもの意味で、福島と「一つの組紐」のように絡まり合ってきた。 続きを読む

  • 安倍は「ストーカー男」のように原発に執着(書評)

    原発投資の失敗した東芝が上場廃止から解体に向かいつつある。福島第一原発事故を起こした東京電力は事実上破たんし国有化された。原発事故の避難者は置き去りにされ、20兆円から70兆円もかかる「廃炉」はおろか汚染水すら処理の目処が立たない。 続きを読む

  • “住宅貧乏”から抜け出す方法(書評)

    全身に使い捨てカイロを貼った裸の男が真冬の雪の中に出ていく写真に、いきなり驚かされる。日本の住宅の現実は、そういう状態だと著者は指摘する。この写真に限らず、副題に「省エネ住宅のプロも陥る25の勘違い」とあるとおり、本書を読むと目からウロコが25枚剥がされる。 続きを読む

  • 8年以内に化石燃料車は世界中で一台も売れなくなる(書評)

    ギョッとするタイトルだが、目次を見るとエネルギーの未来像を描いた本だと分かる。電気のデジタル化、スマートメーター、分散化、オフグリッド、電気自動車(EV)、IoTなどなど。 続きを読む

  • 「想定外」を受け止め、希望の連帯へ(書評)

    ますます先が見通せない今日、明日を見通すための最初の一冊として「変態する世界」を取り上げたい。エロを期待した諸兄には残念だが、本書の「変態」とはカフカの「変身」(メタモルフォーゼ)と同義だ。 続きを読む