複合危機をどう乗り越えるか

地球規模での新型コロナウイルスの感染爆発、いわゆるパンデミックがますます広がっている。日本でも都市封鎖に近いかたちで営業や外出の自粛を要請する緊急事態宣言が発令されたが、この先の展開は見通せない状況だ。

この三カ月間、新型コロナウイルス危機の渦中にあって、九年前の東京電力福島第一原発事故直後のことが否応なく想起された。当たり前の「日常」が突然失われ、終わりの見えない「非日常」が新しい現実となる。固定化していた日本社会の秩序や慣習、通念などが、おもちゃ箱をひっくり返したように激変した数年を経て、「3.11後」はそれ以前とは異なる新しい現実・社会・政治となった。

今、世界レベルで経験している新型コロナウイルス危機後(コロナ後)に、どのような社会を再構築してゆくのかを構想するためにも、グリーン・ニューディールの動きを眺めておくことは意味があるのではないか。

論文全文は、『世界』2020年6月号(岩波書店)で読むことができます。

目次

    • 欧米で沸き起こるグリーン・ニューディール
    • グリーン・ニューディール小史
    • この一〇年の大転換
      • 電力エネルギー分野
      • 輸送交通分野
      • 共有経済分野
      • 他関連分野の重要な進展
    • 人々にパワーを
    • 「コロナ後」のグリーン・ニューディールへ