「容量市場」とは何か – 原発・石炭・独占を維持する官製市場

この7月、日本で初めてとなる「容量市場」の入札が行われた。8月末に結果が出る予定だ(9月末に延期された)。多くの人にとっては聞き慣れない「市場」だろう。欧米でも同様または類似した仕組みが試行された段階であり、導入しない国や地域も少なくない。日本でも容量市場への批判も多く、そもそも不要、との声もある。電力市場自由化では周回遅れの日本が、容量市場の導入は急いだ。

本稿では、容量市場がなぜ登場してきたのかその成り立ちから説明し、とりわけ「日本型容量市場」の問題点を指摘しておきたい。本来の意図から外れて、新電力や自然エネルギーを封じ込め、原発や石炭と大手電力会社の独占を維持する「官製市場」の恐れがあるのだ。

→ 全文は『世界』2020年10月号(岩波書店)にて掲載